戦国花札 花札一覧(点数・効果)
◇ 点数表 ◇
・花札は1月ごとに4枚あります。12か月×4枚=全48枚です。
・カード右上の数字(点数)は、実際の花札には書かれていません。
・一般的に「カス」と呼ばれるカードも、戦国花札では0点ではなく10点として扱います。
月 |
植物 |
50点札 (兵力5) |
40点札 (兵力4) |
30点札 (兵力3) |
20点札 (兵力2) |
10点札 (兵力1) |
1月 |
松 |
松に鶴 |
- |
松に赤短 |
- |
松のカス |
2月 |
梅 |
- |
梅に鴬 |
梅に赤短 |
- |
梅のカス |
3月 |
桜 |
桜に幕 |
- |
桜に赤短 |
- |
桜のカス |
月 |
植物 |
50点札 (兵力5) |
40点札 (兵力4) |
30点札 (兵力3) |
20点札 (兵力2) |
10点札 (兵力1) |
4月 |
藤 |
- |
藤に不如帰 |
- |
藤に短冊 |
藤のカス |
5月 |
菖蒲 (あやめ) |
- |
菖蒲に八橋 |
- |
菖蒲に短冊 |
菖蒲のカス |
6月 |
牡丹 (ぼたん) |
- |
牡丹に蝶 |
牡丹に青短 |
- |
牡丹のカス |
月 |
植物 |
50点札 (兵力5) |
40点札 (兵力4) |
30点札 (兵力3) |
20点札 (兵力2) |
10点札 (兵力1) |
7月 |
萩 (はぎ) |
- |
萩に猪 |
- |
萩に短冊 |
萩のカス |
8月 |
芒 (すすき) 別名:坊主 |
芒に月 |
芒に雁 |
- |
- |
芒のカス |
9月 |
菊 |
- |
菊に盃 |
菊に青短 |
- |
菊のカス |
月 |
植物 |
50点札 (兵力5) |
40点札 (兵力4) |
30点札 (兵力3) |
20点札 (兵力2) |
10点札 (兵力1) |
10月 |
紅葉 (もみじ) |
- |
紅葉に鹿 |
紅葉に青短 |
- |
紅葉のカス |
11月 |
柳 別名:雨 |
柳に小野道風 |
柳に燕 |
- |
柳に短冊 |
柳のカス |
12月 |
桐 (きり) |
桐に鳳凰 |
- |
- |
- |
桐のカス |
月 |
植物 |
50点札 (兵力5) |
40点札 (兵力4) |
30点札 (兵力3) |
20点札 (兵力2) |
10点札 (兵力1) |
11月の柳は「雨」とも呼ばれています。
その理由については僕もはっきりとは分かりません。
50点札の絵の天候が雨だからでしょうか……?
しかし、何にしても、花札には
「雨を4枚集めたら勝負が流れる」という伝統があります。
この伝統は戦国花札にも受け継がれているので、柳=雨は重要です!
◇ よくある間違い ◇
・松と柳を混同する。
←松 ←柳
先端に黄色いのがついている方が松、
毛っぽい感じの方が柳です。
・藤と萩を混同する。
←藤 ←萩
青い方が藤、赤い方が萩。別個の柄です。
・芒(すすき)を山だと思う。
←これ
というか、どう見ても山だろ。
僕も身内では山と呼んでいます。
・50点札と40点札を混同する。
50点札はこの5枚しかないので、
消去法で「それ以外のハデなやつは40点」と覚えましょう。
・柳のカスと桐のカスを40点札だと思う。
←柳のカス ←桐のカス
何となく只者じゃない感じを匂わせておきながらザコ。
柳のカスに至っては、これのどこが柳なのか分かりません。
僕には岩に見えます。
桐のカスの黄色い部分は製造者名を書くためのスペースで、
深い意味はありません。
◇ 効果札 ◇
短冊の絵の花札は、特別な力を持っています。
いわゆる魔法使いポジションです(笑)
これらを「効果札」と呼びます。
効果札は、効果を発動させた後、
他のカードと同様に向かい合った敵札と戦います。
消費されて場から消えたりはしません。
・赤い短冊に文字入り(文字入り赤短)
すべて30点札。
通常1枚のカードを1段階強くするところ、
特別に2段階強くできます。
赤短自体を強化しても、他のカードを強化してもOK。
・青い短冊(青短)
すべて30点札。
通常1枚のカードを1段階強くするところ、
特別に2枚のカードを1段階ずつ強くできます。
青短自体を強化しても、他のカードを強化してもOK。
・赤い短冊(文字なし赤短)
すべて20点札。
どのカードを1段階強くすることもできなくなる代わりに、
自分の手札のうち2枚の位置を交換できます。
文字なし赤短と何かを交換しても、別のカード同士を交換してもOK。
相手が1段階強化するカードを指差すのと同時に、
こちらも2枚指差します。
何も入れ替えたくない時は邪魔なのですが、
場合によっては絶大な威力を発揮します。
厄介者と英雄の顔を併せ持つ、癖のあるカードです。
◆効果札が手札の中に1枚あった時
必ずその力を使わなければなりません。
強制的に効果が発動します。
◆効果札が手札の中に複数枚あった時
効果を発動させたり、相手が1段階強化を行ったりする前に、
その中の1枚だけを選び、どれを選んだかを相手に報告します。
また、選んだ1枚の力は必ず使わなければなりません。
◆自分も相手も手札の中に複数枚効果札を持っていた時
どのカードの効果を使うかの報告も、
指差しによって同時に行います。
指差しによって同時に行います。
では、具体例を見てみましょう!
【相手】
【自分】
相手「俺は青短しかないからこれ発動ね。そっちは?」
→文字入り赤短を選んだ場合
自分「文字入り赤短にするよ」
相手(えっ、マジで? じゃあ強化対象はあれ一択だな。
もう片方は適当でいいや)
二人同時に「せーの!」
相手(えっ、マジで? じゃあ強化対象はあれ一択だな。
もう片方は適当でいいや)
二人同時に「せーの!」
【相手】
【自分】
20点札vs30点札の戦いを、引き分けに持ち込むことができました。
しかし、実はもっといい手があったんです。
しかし、実はもっといい手があったんです。
→文字なし赤短を選んだ場合
自分「文字なし赤短にするよ」
相手(やっぱりそう来たか……。どれを交換してくる?)
二人同時に「せーの!」
相手(やっぱりそう来たか……。どれを交換してくる?)
二人同時に「せーの!」
【相手】
【自分】
こうすることで、相手の30点札(青短)をゲット!
役を狙っているのでもない限りは、
10点札は引き分けになってもいいから、30点札を取りに行きましょう。
自分がどの効果札を選ぶかによって、相手の行動も変わってきます。
この戦いで相手が40点札を強化してきたのは、
次の可能性を考慮したからです。
【相手】
【自分】
敵の40点札に50点札をぶつけて、40点ゲットを狙う作戦です。
しかしこれは得策ではありません。
相手にも簡単に予測がつくため、このように40点札を強化して
引き分けにされてしまうからです。
10点札と20点札を取られ、30点札も40点札も逃すという、
3パターンの例の中で最悪の結果がこれです。
こんな読み合いが醍醐味! 効果札は効果的に使いましょう!
続いては、コンボと役をご紹介します!